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ゼロクリアランスインサート作成
最近はテーブルソー導入に伴い、設備関連の作業が多く、作品作成にあまり時間が取れていません。。。
これも良い作品を作るためには仕方ないのですが。。。
治具の作りが作品の仕上がりを左右する、それ以上にマシンセッティングは仕上がりに直結ですので・・・。
ところで、今回作成したゼロクリアランスインサート。
どんなものかと申しますと。。。
上の写真が純正のインサート。
このように大きなクリアランスがあります。
ざっと測っても7mm程度あるでしょうか。
その7mmに何の問題があるんでしょうか??
たかが数ミリの隙間で何の問題が?と思われる方も少なくないと思いますが。。。
この隙間が非常に危険なのです!!
怪我で済めば不幸中の幸い。本当にそれぐらい危険な隙間なのです。
私は過去に同じような危険事象で車を凹ませました。
では何が起きるか解説致しましょう。
@
A
薄く切断(リッピング作業)をした時切れ端がインサートとブレード(ノコ刃)の間に挟まる。。
ブレードは作業者に向かって回転していますので、その回転により弾かれて切れ端がまるで弾丸のように飛んできます。
この現象をキックバックと言います。
というようなことになります。
このキックバックは本当に恐ろしく、作業をする上で精神衛生上よくありません。
気をつけるのは当然としても、ビクビクして作業が出来なければ本末転倒であります。
そこで登場するのが表題の「ゼロクリアランスインサート」なのです!
御覧の通り、ブレードとインサートにはクリアランスがありません!
これでキックバックの要因を一つ減らす事が出来ました!
インサートの四つ角のイモネジで高さ調整が出来る為、テーブルとのクリアランスを調整する事も可能です。
このインサート用には良い材料もあるみたいですが、加工性の高さと入手性の良さからMDF合板を使いました。
駄目になったら作り直しを前提に・・・。
加工自体はとても簡潔にやってしまったので写真がありません。。。
純正インサートと同寸法に切り出したMDFの角をこれまた純正同形状に加工(ベルトサンダー)
ネジ軽4mmのオニメナットを下穴を開けて埋め込み、緩み止めを塗ったイモネジを締める。
フェンスでインサートを抑え、テーブルソーを運転状態のままゆっくりをブレードを上げてノコ刃の溝を切る。
このような工程で完成。。。
Steel City 10インチ コントラクターテーブルソー 導入!
型式:35990C-JP
待望の設備が遂に導入されました!
久しぶりの大型機械の導入です。
重量約150Kg。キャストアイロンテーブルトップで重厚感たっぷり!
ようやく組み立てが終わったものの、細かなチューニングはまだまだこれからです。
流石アメリカの会社。OFFスイッチの大きいこと。。。なかなかカッコイイし、機能性も十分。
細やかな調整が出来る分調整が非常に大変でした。
データをまとめたら、工具設備コーナーに詳細はアップ致します。