4段小引き出し


・板接ぎ

国産桐を贅沢に使い、引き出しの底板など、通常ベニアなどで作られる部分も無垢の桐を
使用しています。


桐の木は「板接ぎ」と言われる手法で板を作成します。

写真の板の場合、7枚の細い板を張り合わせ一枚にしています。

接ぎわせる部分の面をしっかり出して、木工用ボンドで張り合わせていきます。

言葉で聞くとボンドで大丈夫???と思われるかも知れませんが、桐の木はとてもボンド
の効きがよいので全く心配ありません。




・棚板の溝を掘る

@ A
ガイドに沿わせてルーターで溝を掘る。 左右分2つ対で溝を掘る

・棚板をはめ込んで箱状にしていきます






・正面化粧板貼り付け、引き出し作成・調整

@ A
引き出しを作成して、きつくない様調整します。
引き出しの取っ手は神代杉で作成しました。
見た目には完成しました。
しかしながら桐は手垢などの汚れに弱いので・・・
塗装ではなく「焼き」を入れます(汗

・焼き入れして完成!!



焼き入れはバーナーで行います。
焼き入れした後固めのブラシのようなもので磨きます。
そうすることで、柔らかい部分を落とし、固い冬目が残るので
傷も付きにくく、肌触りも良く仕上がります。
最終仕上げはイボタ蝋をウエスで刷り込んでいきます。
自然な艶がでて上品な仕上がりになります。
焼いた外側の「黒」と無加工の引き出しの「白」のコントラストが美しい・・・。